BCL・無線

BCLブーム時に発行された入門書

2017/01/19

昭和50年ごろから流行し始めたのが海外のラジオ放送などを聞く「BCL」。「BCL」とは、Broad Casting Listenerの略。これはラジオの普及のためにニッポン放送がつけた名称。

このBCLの流行にドンピシャではまったのが当時の小学生高学年から中学生にかけての世代。番長もまさにこの世代。当時はBCLの入門書が多数出版されていてまずはこれらの本を読むところからBCLをスタートさせました。保管している当時の関連本を紹介しましょう。

BCLは山田耕嗣先生から習うものだった時代

当時BCLの基礎を教えてくれたのが、この一冊。「入門BCLブック 54年版」、著者は山田耕嗣さん。もちろん著者についてなんて最初はまったく知りませんでしたが、BCLに興味を持った私にはラジオの世界のことがぎっしりと詰め込まれているこの本はキラキラと輝いていました。いや今でも光っていて手放せない一冊です。

海外放送についても紹介されているのですが、加えて国内のラジオ番組やパーソナリティーについても詳しく解説されています。いまも活躍する芸能人がラジオのパーソナリティーとしてのエピソードも多く、この本を通してタモリや所ジョージなどのことを知ったものでした。

海外の日本語放送については、この本がなければ受信報告書を送ることはできなかったくらい役立ちました。また海外に興味を持つようになったのものこの海外放送を聞くようになったのがきっかけ。まだ情報が限られた時代に多感な時期を過ごした私たちには、いまのインターネットと同じくらいBCLを通しての情報は貴重で魅力的なものだったのです。

この本の著者は「BCLの神様」とも称され山田耕嗣先生と私たちBCL世代の間では呼ばれている方。山田先生の本を元にBCLの世界に入る子供たちが多かったこともあり、同世代でBCLをやっていたひとと話すと自然と山田先生が話題になるほどです。この本の扉にあるこの写真が山田先生のイメージとしてインプットされています。

山田先生はすでに他界されていますが、先生が蒔いた種は私たち世代がしっかりと担っているわけですね。BCLは山田先生から習った時代と言ってもいいかもしれません。

その他にもBCLや海外放送のタイトルの付いた本はたくさん出版されました。基本はラジオ局の紹介とチューニングのコツ、受信報告書の書き方などをまとめてある内容。どれも海外放送受信について書かれてあるので、読んでいて楽しいのですが単行本としては「入門BCLブック 54年版」を超えるものはありませんでした。

-BCL・無線