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鉱石ラジオで聞いてみよう

2019/01/31

電源がなくても受信できるラジオがあるのをご存知ですか? それは鉱石ラジオと呼ばれるものです。鉱石を検波回路に利用してイヤホンで聞くスタイルのラジオ。ラジオの基本的な仕組み知るのにも最適です。まさにこれぞアナログと呼んでいいラジオが鉱石ラジオです。

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鉱石ラジオキットを利用して組み立てよう

鉱石ラジオの仕組みは単純ですが、ある程度の知識がないと材料を自前で調達してラジオが聞けるように作ることはややハードルが高いです。まずは鉱石ラジオキットを使って組み立ててみるのが入門編としては最適。

ここではアナログファンでも度々取り上げていてる、学研「大人の科学マガジン」から「 鉱石・ゲルマニウムダイオード付き ラジオキット」をピックアップ。上の写真が完成したものです。

このキットでは、アンテナ代わりにしているのが何重にも巻いたニクロム線。これを巻くだけでも一苦労ですが、それだけに自分が作り上げた感が募ります。「大人の科学マガジン」はすべての材料がキットになっているので説明書に組み立てていけば完成できます。細かい部分は時間をかけても確実に組み立てることが作動する完成品を作るための唯一の道です。

検波用にゲルマニウムダイオードと鉱石二種(黄鉄鉱、磁鉄鉱)が同梱。このほかの鉱石類でも検波を試してみることができます。

電源なしでもラジオを聴くことができますが、単三電池を使って高周波増幅ラジオとして使うこともできます。増幅回路を使うとより鮮明にラジオの音をキャッチできます。

バリコンを回してチューニングするとイヤホンの奥からバリバリという音の中からかすかにラジオの音が聞き取れたときには、ちょっとした感動を覚えます。一般のラジオやPCでradikoのアプリを使えば簡単に聞くことができるラジオ番組もこんなに手間をかけて聞くと別格なものに聞こえるから不思議。アナログの楽しみがここにありますね。

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