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【ソノシートマニア】音の出る雑誌 「朝日ソノラマ」がおもしろい !

2019/01/31

レコードは音楽を収録したものだけではありません。その昔、レコード盤の安価盤としてビニールシートでできたソノシートと呼ばれるレコードが発行されていました。素材が安くできたせいか、雑誌の付録などとしてもついていたりしたものです。そのソノシート盤のレコードは単に音楽の収録だけでなく、企画特集などラジオ番組のようなものなどを収録したものもあります。

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音の出る雑誌「朝日ソノラマ」はいま聞いても楽しめる

ソノシートの代表的なものが朝日ソノラマ。「ソノシート」という言葉自体が朝日ソノラマの登録商標だったそうで、同社は数多くのソノシートを発行しています。その中でも「音の出る雑誌」として発行された「朝日ソノラマ」が今聞いても秀逸な内容なのです。

ソノシートと印刷物を組み合わせた、音の出る雑誌『月刊 朝日ソノラマ』は1959年に創刊され1973年まで発行されました。テレビが一般に普及するまでの間は、情報コンテンツとしては楽しまれていたのではないでしょうか。写真は1960年に発行された初期のころの朝日ソノラマです。

朝日ソノラマは見開きの左側にソノシートがついていて、その収録内容に関する読み物が見開きページで読み物となっているというスタイルです。

朝日ソノラマは月刊誌なので、発行月の季節に関する内容や歴史を振り返ったもの、地域の風俗を追ったルポ、世界の音楽、未来の社会の空想ドラマなど幅広い内容が一冊にまとめられています。

録音内容もレベルの高いの編集で、ラジオ番組のような作りです。今聞いても劣るところはありません。アナログの時代に幅広いの内容の録音を毎月作っていたことを考えるとかなり力を入れて収録をしていたことが想像できます。

ソノシートを聞くときは、雑誌を折りたたんでソノシートの面を上にして雑誌ごとプレーヤーに取り付けます。雑誌ごとプレーヤーに取り付けるという発想は斬新ですよね。

入門版のレコードプレーヤーのCompact LPは、ソノシートを聞くには安価盤同士の相性のよい組み合わせです。高級プレーヤーよりシンプルプレーヤーで聞くとより味わい深いかも。

高度成長期の入る1960年の雑誌の広告はいまでは博物館で見るような商材を扱ったものあり、見ていても楽しいです。例えば、ダイハツ ミゼットの広告などもそのひとつ。リアルタイムのミゼット広告は見ているだけで胸躍ります。


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