【ラジオ100周年】日本で初めてラジオ放送が発信された場所
2025年は日本でラジオ放送が開始されて100年目。そのラジオ放送が最初に放送された場所は意外なところにありました。
愛宕山ではなく旧東京高等工芸学校から放送
ラジオの歴史を振り返るとラジオ放送の黎明期に出てくるNHKの愛宕山の放送局ですが、最初の放送は愛宕山からではありませんでした。最初の放送は東京高等工芸学校(東京工業大学附属科学技術高等学校)の図書室から発信したものでした。
現在最初の放送を示すものとしてJR田町駅前には放送記念碑が建てられています。
この放送記念碑も古く、今から70年前の1955年(昭和30年)に建てられています。背後には、「東京高等工芸学校の沿革」と「放送記念碑」についての解説板が設置されています。
最初の放送は大正14年3月22日。午前9時から「ニュース」「時報」「天気予報」「株式市況」などの定時放送が開始されました。
記念碑の横にも説明が記されていて、そこには我が国の放送局最初のコールサインの「JOAK」の文字も刻まれています。
JR田町駅から東京工業大学附属科学技術高等学校を見ると記念碑のある場所がよくわかります。上の写真の左側にある学校の広告版の後ろの位置に記念碑はあります。JR田町駅の芝浦口から降りてすぐのところです。
さらにホームから科学技術高校を見ていると校舎の屋上には無線のアンテナが建てられているのが見えます。学校名も校舎も100年前のものとは違いますが、最初のラジオ放送が行われた放送局としてイメージして眺めてみるのもいいかもしれません。
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