稲垣吾郎も魅了した暗室での写真フィルムの現像とは
「開運!なんでも鑑定団」(2022年11月8日放送)にて稲垣吾郎さんがゲスト出演。なんでも稲垣さんは写真が趣味で自宅で暗室を構えていて自らフィルム現像もされているとか。さて、暗室でのフィルム現像とはどのようなものなのか簡単に解説していきましょう。
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フィルム現像は暗室から始まるアナログ作業
撮影したフィルムは現像液などで現像することでネガフィルムまたはポジフィルムとなり、そのフィルムを印画紙に焼き付けることで写真プリントが出来上がります。一般的に個人で取り組みやすいのがモノクロフィルムの現像なのでここではモノクロフィルムの現像方法を取り上げます。
フィルムカメラに装填されたフィルム。撮影後はフィルムを巻き上げてホルダー内部に収納します。
そして、完全に光が入らない暗室にてホルダーからフィルムを取り出して現像用ロールにフィルムを巻き取ります。暗室がなくても黒い布などで作った遮光した袋の中で手探りでロールへの巻き取りは可能です。ただ絶対に現像前のフィルムには光を当ててはいけません。フィルムが感光してしまうと撮影した画像が消えてしまいます。
ロールに巻き取ったフィルムはそのまま現像缶のに入れてフタをします。ここまで暗室内で完了できれば、ロールを入れた現像缶は明かるい場所に出しても大丈夫です。
そして現像缶の注ぎ口から現像液を注入して決められた時間分、缶を振ってかくはんします。現像が終われば現像液を出してその後に停止液を入れてかくはんします。
停止液のかくはん後はブリーチ液を入れてかくはんする場合もありますが、停止液まで終われば現像缶のフタを開けてロールを水でいれフィルムに付着した現像液等を洗い流します。
流水でフィルムのリンスが終われば現像の一連の作業は終了です。フィルムに残る水滴を取り除き、乾燥させればモノクロフィルムのネガが出来上がりです。
フィルムカメラにモノクロフィルムを入れて撮影し、この手順で現像すれば自分でモノクロネガフィルムを作ることができます。
ライカM3はカメラの下からフィルムを入れる
稲垣さんが鑑定に出したカメラはライカM3という機種でした。番組内でカメラを鑑定するときにカメラの下の部分を開けているシーンがありました。M3はフィルムをボディ底のプレートを外して装填する形式なので、カメラ内部を確認するのにカメラ底を開けていたのです。
なかなか手間のかかるカメラですが、それだけ一枚の写真を撮るプロセスひとつひとつが大事になります。アナログ操作ですべての工程を自ら行うことができるだけに思い入れのある写真を仕上げることができるのが醍醐味です。稲垣さんもそんなアナログ写真の魅力にはまっているのではないでしょうか。
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