【ソノシートマニア】太平洋戦争を聴く
2019/01/31
昭和の時代を語るに避けて通れないのが第二次世界大戦。ソノシートでもこの大戦を取り上げたものがあります。戦後15年ほど経ってから録音されたものですが、今よりも戦争当時の雰囲気が感じられる音がこのソノシートにありました。
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大東亜戦争当時の音源を使った実況録音
なかなか聞く機会もない戦争当時の音源もソノシートで発売されているものがあります。
今回聴いたのは、朝日ソノラマ別冊の「大東亜戦争史」と朝日ソノラマの「決戦 太平洋戦争」。どちらもソノシートと解説冊子の組み合わせ。開戦から終戦までの記録を当時の関連する音源を使いナレーションで解説していく内容です。
「決戦 太平洋戦争」は、ソノシートは単体として冊子に入っています。ソノシートは両面録音の4枚。
「大東亜戦争史」は別冊朝日ソノラマということで「音の出る雑誌 朝日ソノラマ」と同じ形態。小冊子にソノシートが挟まっていて、冊子ごとをレコードプレーヤーにかけるタイプ。
録音内容は、大本営発表、軍隊ラッパ、軍歌、爆音、モールス信号などの音源を用いて戦争の歩みをナレーションで進めていきます。東条首相の演説など要人の声なども使われています。ソノシートをプレーヤーにかけたときに出る独特のノイズがより戦争当時の雰囲気を高める効果になっているように感じます。
内容はこれまで歴史として伝えられてきているものと相違はないのですが、できるだけ当時の音源を使って編集されているので戦争当時の状況をイメージしやすいです。当時は録音を簡単にできる状況ではなかったので限られた音源を駆使して編集されています。
戦争史を音だけで聞くという経験はこれまでしたことがなかったかもしれません。音からイメージする戦争、また違った思いに浸れます。体験したことがない方には新しいかも。
「決戦 太平洋戦争」の冊子の最後には当時封切された戦争映画の広告。激動の昭和を生き抜いた先人がいたからこそ今の日本があることも改めて認識することができたソノシートです。
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